2012-02-28 17:48:46

四旬節に神との絆を強めよう、教皇、日曜の集いで



教皇ベネディクト16世は、バチカンで26日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

この日は復活祭前の準備期間「四旬節」に入って最初の日曜日となった。教皇はこの時期に祈り、悔い改め、慈愛の業を行なうことで、神との関係をより強めるよう信者らを招かれた。

また、教皇は、同日午後よりバチカンで四旬節の黙想会が一週間にわたり行なわれることに言及。教皇ご自身も参加されるこの黙想会の実りを祈って欲しいと願われた。

教皇は説教でミサ中の福音朗読箇所、ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたイエスが荒れ野に留まり、そこで誘惑を受けたエピソード(マルコ1,12-15)を取り上げられた。

砂漠とは、打ち捨てられ、孤独で、支えも安心もない人間の弱さを象徴する場所、誘惑に容易に陥りやすい場所である一方で、エジプトでの奴隷状態から脱出したイスラエルの民にとってそうであったように、砂漠は避難し、身を寄せる場所、神をより近くに感じることのできる場所でもあると、教皇は指摘。

「人間は生きている限り完全に誘惑から解放されることはない。…ただ、忍耐と真の謙遜によってすべての敵より強くなることができるだろう」という、信心書『キリストに倣いて』の言葉を引用しつつ、教皇は、主に日々従う忍耐と謙遜を持ち、真のいのちの源である主の中に主と共に生きることの大切さをこのエピソードに示された。

イエスは「時は満ち、神の国は近づいた」(マルコ1,15)と宣言するが、それと共に彼を通してまったく新しいことが起きたと教皇は述べ、それは神が人間に対して思いがけない方法で働きかけ、愛に溢れた独特の方法で私たちのそばにおられること、人間の姿をとってこの世に入られ、悪に打ち勝ち人間を神の御国に導くために、人間の罪をご自身に負われたということであると話された。

しかし、イエスはこの宣言の後、神のこれほど大きな恵みに応えるために「悔い改めて福音を信じなさい」と人々に求めていることに注意を向けられた教皇は、これを、神を信じ、毎日神の御旨を見極め、すべての行いと考えを善に向けるようにとの招きとして受け止めるよう、教皇は信者らを励まされた。








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