2012-02-20 19:00:30

教皇、新枢機卿らとミサ「キリストの愛を世に証ししよう」


典礼暦で「ペトロの使徒座」を祝った19日、教皇ベネディクト16世は新しい枢機卿らとミサを捧げられた。

バチカンの聖ペトロ大聖堂でとり行われたミサでは、教皇と前日任命された22人の新枢機卿が共に祭壇を囲んだ。

ミサの説教で教皇は、ペトロの首位性と、キリストの光を世にもたらす教会の使命を改めて強調された。

教皇は聖ペトロ大聖堂の教皇祭壇奥にあるベルニーニ作のペトロの使徒座に触れ、この彫刻作品が象徴する教会の大切な本質をそこに読み取られた。

特に使徒座の上に聖霊のシンボルである鳩と共に輝く楕円形の窓について、教皇はそれを「光の源である神を表すもの」と述べ、実際、教会は窓のように、私たちのそばにおられる神を映し出し、出会わせる場所でなくてはならないと指摘。

また、堂々たるブロンズの使徒座を囲む4人の教会博士像について、聖ヨハネ・クリゾストモと聖アタナシウスは東方教会を、聖アンブロシウスと聖アウグスティヌスはラテン教会を象徴する人々であり、これは教会の伝統の総合性、唯一の教会における真の信仰の表現の豊かさを表すものと解説された。

さらに教皇は、この彫刻作品を特徴づける上昇と下降の動きを、信仰と愛の間にある相互性を表すものとし、イエス・キリストを信じ、その愛の中に入るものは、真の喜びを発見し、エゴイズムを捨て、恵みの論理を生きるのであると説かれた。

すべてのキリスト者はこの神の愛の賜物を託されていると述べた教皇は、キリストの愛の喜びを世に証しするようにと新枢機卿たちを励まされた。








All the contents on this site are copyrighted ©.