2012-01-31 17:07:06

「神の権威とは奉仕と謙遜と愛」教皇、日曜正午の祈りで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで29日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で、教皇は、同日のミサ中の福音朗読箇所、イエスがカファルナウムの会堂で権威を持って教え、そこにいた汚れた霊に取り付かれた男をいやしたエピソード(マルコ1,21-28)を観想された。

このエピソードを通して、権威とは何かを教皇は考察。人間にとってしばしば権威とは所有や権力、支配や成功を意味するが、神にとって権威とは奉仕と謙遜、愛を意味すると強調された。

そして、「神は愛である」ゆえに、イエスの論理において権威とは、弟子たちの足を洗うために身をかがめるまでの謙遜、人々の本当の善を求め、人々の傷をいやし、命を捧げるまでの偉大な愛そのものであったと、教皇は説かれた。

教皇は、2月2日、主の奉献の祝日に記念される世界奉献生活の日に言及。人類を愛の力をもって恵みで満たし、解放し癒す神のいつくしみから、私たちの心が力を汲み取ることができるようにと聖母マリアに祈られた。

説教と祈りに続く、巡礼者への挨拶で、教皇はこの日行われた多くの行事や記念日を紹介。

オーストリアの首都ウィーンでは、ヒルデガルト・ブルヤンの列福式がとり行われた。教皇は、19世紀から20世紀にかけ、信徒、そして母として生き、カリタス・ソチャーリス修道女会を創立した新福者の福音を証しした生涯を思い起こされた。

続いて、教皇はこの日記念された「世界ハンセン病の日」を受け、すべてのハンセン病患者と医療関係者、そして同病の撲滅を妨げる要因となっている、貧困や疎外の排除に取り組むすべての人々にはげましをおくられた。

また、同日は「中東和平を祈る国際デー」として、教皇は聖地の教会関係者と心を合わせ、神に祝福されたかの地に平和を祈ろうと呼びかけられた。

最後に、広場に集ったローマのカトリックアクションの少年少女たちに挨拶された教皇は、毎年恒例の行事として、バチカン宮殿の書斎の窓から子どもたちの代表と共に平和の象徴である鳩を放たれた。








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