2012-01-26 17:40:24

「福音のために働き、証しする人に」教皇と神学生らとの出会い


教皇ベネディクト16世は、26日、イタリアの神学生らに励ましを与えられた。

教皇がお会いになったのは、今年創立100周年を迎えたイタリアのカンパニア、カラブリア、ウンブリア各州の教皇庁立神学院の教授陣と学生たち。

挨拶の中で教皇は、レオーネ13世が手がけ、聖ピオ10世が受け継いだ司祭育成事業の実りとして1912年に生まれたこれらの神学校の歴史を振り返られた。

そして、アッシジの聖フランシスコや聖ベネディクトの故郷であるウンブリア、今もなお生き生きとした信仰の遺産を受け継ぐカンパニアとカラブリアといった、キリスト教の伝統の深い地で、これらの神学校が教区と地域の教会と共に歩み、未来の司祭を育てながら、新しい福音宣教に具体的かつ効果的に貢献することを希望された。

教皇は、司祭年開催中の2010年に発表した「神学生たちへの書簡」にあるように、司祭を目指すための道は、単に役立つことを学ぶのではなく、信仰というもの全体を内的に知り、理解し、時代と社会が変遷しても本質的に変わらない人間の問いに答えられるようになることと述べられた。

また、神学の勉強が常に祈りの生活を伴ったものであるようにと、教皇は司祭職における様々な活動と霊的生活の調和を今から身につける必要を強調。神学生時代も司祭になってからも一番必要なものは、神との深い個人的な絆にほかならないと話された。

教皇は、「世界は聖人を待ち望んでいます。教養を備え、雄弁で、現代に対応する司祭である前に、何よりもまず、人々は聖なる者、聖化する者としての司祭を望んでいるのです」という、福者ヨハネ23世がカンパニア神学院創立50周年に述べた言葉を引用。

現代にも響くこの言葉を胸に、福音のために働き、自らの人生を通して聖性を証しする人となって欲しいと、教皇は神学生らに期待された。








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