2012-01-18 19:05:25

キリスト教一致のために内的回心と祈りを、教皇一般謁見



教皇ベネディクト16世は、バチカンで18日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇はこの日から始まった「キリスト教一致祈祷週間」について話された。

キリスト教一致祈祷週間は、毎年1月18日から25日までキリスト教諸教会の間で行なわれるもので、「すべての人を一つにしてください。父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、彼らもわたしたちの内にいるようにしてください。あなたがわたしをお遣わしになったことを世が信じるためです」(ヨハネ17,21)という最後の晩餐でのイエスの祈りを思い、キリスト者として、共に祈り、分かち合い、一致の精神を示すことを目的としている。

今年の祈祷週間のテーマは、カトリック教会と、ポーランド諸教会代表によるエキュメニカル協議会が合同で選んだもので、「わたしたちは皆、主イエス・キリストの勝利によって変えられます」(一コリント15・51-58)。

教皇は、同週間が1908年、聖公会司祭で後にカトリックに改宗したポール・ワトソン神父の提唱によって始まったことを紹介。この祈りの運動が教皇聖ピオ10世の祝福を受け、ベネディクト15世の推進を通して、カトリック教会全体に定着したことを思い起こされた。

私たちが熱望するキリスト教徒の完全な目に見える一致のためには、私たちが変容し、キリストの姿により似た者となる必要があると教皇は強調。

私たちが祈る一致には、個人と共同体の内側からの回心が欠かせず、単なる調和や協力ではない強められた信仰、キリストにおいて新しく生きることが大切と説かれた。

キリスト者に一致が欠けることは福音をより良く告げるための妨げになると述べた教皇は、私たちが分裂していてどうして説得ある証しができるだろうかと問われた。

キリスト者が一致して福音の真理を告げ、現代社会の精神的渇きに応えることは、新しい福音宣教のための挑戦であると、教皇は一致への祈りを日頃の祈りの生活の一部としていくよう呼びかけられた。








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