この祝福に最初に満たされたのは、神が人となられたその御子の母として、その存在の最初の瞬間から選ばれたヨゼフの妻、おとめ聖マリアでした。彼女は聖エリザベトが挨拶したように「女の中にて祝福された方」でした。彼女の全生涯は主の光の中、彼女の胎内で祝福されたイエスにおいて人となられた神の御顔と御名の業の光線の中にありました。その子イエスに関することはすべて心の中に思い巡らしていたと、聖ルカは彼女をこのように示しています(ルカ
2,19.51)。 今日祝う彼女の神母性は、受胎の神秘はいつでも神の特別な祝福であるという、すべての母親が持つあの恵みを、最高度に保っています。神の御母は最初に祝福された方、祝福をもたらす方です。自分自身の中にイエスを受け入れ、全人類家族のためにイエスを産んだお方です。典礼が祈るように「常におとめの栄光を保ち、世界を永遠の光、われらの主イエス・キリストで照らしました」(Prefazio
della B.V. Maria I)。