2011-12-08 17:29:39

12月7日 教皇一般謁見
真の幸福を見出すためには神との出会いが必要


雲ひとつなく晴れわたったローマ特有の青空の下、12月7日水曜日、朝早くからバチカンのパウロ6世謁見ホールは世界各国から教皇との出会いを求めてやって来た多くの巡礼者たちで一杯になった。
定刻どおり教皇はにこやかに謁見参列者たちの歓呼に答えながら謁見会場に姿を現し、一般謁見は始まった。教皇謁見は通常のプログラムに従い、はじめに各国語での聖書朗読から始まりそれに教皇自身によるカテケシス教会の教えの解説が続いた。この日も教皇はキリスト教的祈りについての教えを続けられ、福音書の中で一般に「歓喜の賛歌」とも呼ばれるキリストご自身の祈りを解説された。

教皇は、子供のような単純で喜びに満ちた神への信頼なしに真の意味でのキリスト教的祈りはなく、真の心の喜びも幸福もありえないと話された。神はその神秘その秘密を、すべての人々に同じように明かされるわけではなく、特別に神の心にかなう者たちのみに表される。それはキリストご自身も神に感謝されているように、この世の知恵や権力のあるものたちにではなく子供のように単純な心を持つ者、貧しく小さな者たちに神は特別にその秘密を明かされる。彼らは自分自身の中に閉じこもることなく、自分自身で何もかも出来るとうぬぼれることもなく、全てを神から期待し神を必要とする心の謙遜な者であるがゆえに神と出会い、そして、神の御心にかなう者たちである。かれらこそ真の意味での幸福を見出す者たちであると教皇は解説された。

カテケシスは初めイタリア語でされ、それに引き続き英語やドイツ語、フランス語、スペイン語などいくつかの他の国語でもその要約が教皇自身によって読み上げられた。その後「主の祈り」を全員でラテン語で歌い、教皇祝福が与えられた。
教皇は謁見会場を後にされる前に会場最前列に席を占めていた病人たちや新婚の夫婦たちに個人的に挨拶を送られ祝福を与えられた。








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