2011-11-18 18:13:02

教皇、ベナンのコトヌー到着、空港で歓迎式



18日、アフリカ・ベナンへの司牧訪問に出発された教皇ベネディクト16世は、現地時間同日午後、第一の訪問都市、コトヌーに到着された。

ヤイ・ボニ大統領をはじめとするベナン政府要人、現地の教会関係者らに迎えられた教皇は空港で歓迎式に臨まれた。

到着の挨拶で、教皇は同国とアフリカへの親愛の気持ちを表されると共に、このたびの訪問に対する招待を大統領に感謝された。

教皇は、この訪問が今年記念されるベナンとバチカン間の外交関係樹立40周年と、同国への福音宣教150周年の祝賀の機会に行われることを喜ばれた。

教皇は今回の滞在中、2009年10月にバチカンで開催された第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)の実りを受けて自ら起草された「アフリカ・シノドス後の使徒的勧告」を司教らに手渡したいと述べられ、この使徒的勧告がアフリカの多くの教会共同体の司牧活動を導き、信者たちを大きく成長させることを願われた。

また、ベナン出身の故ベルナルディン・ガンティン枢機卿を尊敬と愛情をもって思い起こされた教皇は、ウィダーにある同枢機卿の墓前を訪れたいと述べられた。

教皇は、ベナンの歴史ある高貴な伝統に触れながら、同国の伝統文化の指導者たちがその叡智をもって、近代化というデリケートな過渡期を導きながら、未来の構築に重要な貢献を果たすことを期待された。

近代化は過去の忘却の上に築くことはできず、それはすべての人の善を目指し、人権や、家族、命の尊重といった確かな判断基準の上に、慎重さをもって築かれるべきと教皇は述べ、これらの共通善の推進のために、カトリック教会も教育・医療など様々な分野で具体的な貢献をしたいと話された。

挨拶の最後に教皇はフォン語で、ベナンに神の祝福を祈られた。

教皇は、歓迎式に続いてコトヌー司教座大聖堂を訪問された。空港から市内に向かう道のりで、教皇は市民たちの熱い歓迎を受けられた。

慈しみの聖母に捧げられたこの大聖堂で、教皇はベナンの教会関係者らと感謝の賛歌「テ・デウム」を歌われた。そして、アフリカの保護者であり、キリスト者の助け、模範である聖母に、アフリカに希望、平和、正義がもたらされるよう取次ぎを祈られた。








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