2011-11-09 14:46:11

教皇、中央アメリカなど世界の被災地に連帯を表明、一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで9日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日、教皇は、中央アメリカや東南アジアをはじめ、洪水や土砂崩れ等の自然災害で多くの犠牲者・行方不明者、避難民を出している世界各地の被災地に連帯のメッセージを再びおくられた。

教皇は犠牲者の冥福を祈ると共に、遺族への精神的一致を表され、これらの被災地に寛大な支援の手を差し伸べるよう、国際社会に呼びかけられた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は祈りをめぐる考察として、詩編119を取り上げられた。

「いかに幸いなことでしょう 主の律法に歩む人は」という言葉で始まる詩編119は、176節を22連(8節ごと)に分け、ヘブライ語のアルファベット22字をそれぞれ冒頭に用いながら展開する長大な祈り。

同詩編は、命と幸いをもたらす御言葉の周りに織りなされ、「御言葉」と「律法」を中心テーマとしながら、守り、理解し、愛すべきものとして「掟」「定め」「命令」「戒め」「裁き」という言葉が各連に使われている。

神の掟は、この詩編作者および神を信じるすべての者の情熱的な愛の対象、命の源であり、主に忠実な正しい人とは、その掟を理解し、守り、自分の人生の中心として据えていく人であると教皇は述べられた。

主のトーラー(律法)を人生の教えとして受け入れ、神の御言葉への愛を溢れさせるこの詩編を教皇はたどりながら、主との出会いをもたらし、福音に向かわせるその内容に注目された。

教皇は、同詩編のように神の御言葉に熱心に耳を傾けることで、人生の歩みがその光に照らされるよう願われると共に、主の言葉を信じ「心に納め」ていた「幸いな方」、聖母マリアをすべてのキリスト者の導き手、模範として示された。








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