2011-11-08 17:21:16

教皇、ローマの大学生と夕べの祈り


教皇ベネディクト16世は、4日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で大学生らと夕べの祈りを唱えられた。

教皇庁立大学の新学年の開始を記念して行われたこの晩課には、ローマに数あるカトリック系大学で学ぶ神学生や信徒たちが大勢集った。

典礼暦で神学校の保護者、聖カルロ・ボロメオを記念したこの日、教皇は晩課に続いて、司祭とは何かを改めて考える講話を行われた。

司祭であるとは、キリストに似た者となり、それを生き方を通して証しすることであり、司祭職への主の招きを恵みとして受け取り、自分自身の計画ではなく神の御旨の実現のために自らを捧げることと教皇は強調。その使徒職への召命は深い祈りと福音への情熱に育まれた主との友情によって生き続けると話された。

司祭への召し出しには、イエスに出会い、魅了され、その言葉と行いに目を開かれる過程があり、イエスの声を聞く者は、多くの声の中からその声を聞き分け、その善と愛の光に包まれ、エマオの弟子たちのようにイエスと共に留まり、福音を世界に告げたいと願うのであると、教皇は説かれた。

また、教皇は、司祭になる者は私的な名誉や関心ではなく神のご計画のために召されるのであり、実際、叙階の秘跡によって司祭となることは、神の働きに自分を開き、委ねるということであると話された。

そして、司祭が上り行く唯一の道は、成功の道ではなく、十字架の道であることを決して忘れてはならないと教皇は指摘された。

教皇は、それぞれの生活や大学での研究を通して、主との友情を築き、神が自分に与えてくださる計画を知り、それに寛大に応えていくよう、神学生と若い信徒らに励ましをおくられた。








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