2011-10-31 15:17:35

教皇、タイとイタリアの水害にお見舞いの言葉、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、バチカンで30日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

この席で教皇は、現在も深刻な水害に見舞われているタイと、数日前の大雨による増水や土砂崩れで大きな被害を受けたイタリアのリグーリア州とトスカーナ州の人々にお見舞いの言葉を述べ、祈りを約束された。

教皇は説教で、この日のミサで朗読されたマタイ福音書の一節(23,1-12)を取り上げられた。

ここで、イエスは律法学者やファリサイ派の人々を厳しく批判しながら、真の教師とは誰か、人に教える立場にある人はどうあるべきかを説いている。

イエスは、共同体の師である律法学者やファリサイ派の人々の行いがその教えとはかけ離れ、「言うだけで、実行せず」、「人々の肩に背負いがたい重荷を載せながらも、自分ではそのために指一本動かさない」その様を示し、彼らの言うことは守っても、彼らの行いに倣ってはならないと述べている。

教皇は、これとは対照に、愛の掟を第一に実行し、重荷を負う者に、負いやすく軽いご自分のくびきを一緒に負うように皆に教えてくださる、イエスの態度を指摘。

「イエスこそ、真の、唯一の教師です」と述べた教皇は、御父の御旨への忠実と、自己の献身を通してその教えの真理を示す神の御子に、私たちは従うように呼ばれていると話された。

また教皇は、このエピソードでイエスが「虚栄心」を強く非難し、「人に見せるための行動」が人間的な賞賛をむさぼり、人間の真の価値を欺く様をつぶさに観察している点をも示された。

教皇は、特にキリスト教共同体の中で教える役割にある人々が、言葉で伝えることを常に行いでもって証しできるよう祈られた。








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