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2011-10-20 18:45:02
詩編136番をテーマに、教皇一般謁見
教皇ベネディクト16世は、バチカンで19日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は祈りをめぐる考察を続けながら、旧約聖書・詩編第136番を取り上げられた。
教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。
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親愛なる兄弟姉妹の皆さん
キリスト教的祈りをテーマとしたカテケーシスで、今日は詩編第136番を考察しましょう。
詩編第136番は「大ハレルヤ頌」と呼ばれるもので、過越祭の食事の終わりに歌われるのが伝統でした。ですから、最後の晩餐の時も、きっとイエスとその弟子たちもこの詩編を共に歌ったことでしょう。 (マタイ 26,30)
この詩編は、世界の創造主としての神の御業の数々と、イスラエルにおける神の偉大な働きを賛美する、一種の連祷の形をとっています。
神の救いの御業を挙げるごとに、「いつくしみは永遠に」という繰り返しの言葉が後に続きます。これは神の忠実な愛を表しています。事実、神の愛は、秩序ある創造の御業の美や、エジプトにおける奴隷制からイスラエル民族を解放した偉大な出来事、また約束の地に向かう選民たちの荒野での流浪の歴史の中に見事に現れています。
神の偉大な働きを賛美するこの連祷を歌う時、私たちは神の愛する御一人子の到来において完全に表される、神の憐れみに満ちたゆるぎない愛の深さを、賛美し感謝するのです。
私たちはキリストにおいて 「御父からわたしたちははかりがたい愛を与えられた。わたしたちは神の子である」(1 ヨハネ 3,1)という素晴らしい事実を見るのです。
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