2011-10-19 18:01:44

フィリピンでイタリア人宣教師殺害される


フィリピンのミンダナオ島で、17日、ミラノ外国宣教会のファウスト・テントリオ神父(59)が、何者かによって殺害された。

テントリオ神父はこの日キダパワン教区で行われる司祭の集まりに向かうため、小教区から車で出かけるところを、一人の男から突然銃撃された。犯人はもう一人の男とオートバイで逃げ去ったが、目撃者たちは彼らがヘルメットを被っていたため、その顔を見ることはできなかったという。

テントリオ神父は北イタリア・ロヴァニャーテの出身。フィリピンで32年以上宣教し、特に少数部族の司牧に尽力。山間の部族のために多くの学校を設立し、貧しい農民を助けるプロジェクトを行っていた。

ミラノ外国宣教会にとってフィリピンで殺害された会員は3人となった。この他、ミンダナオ島では宣教師の誘拐事件も起きており、テントリオ神父自身も、一度拉致から逃れた経験があった。

テントリオ神父の死は、地元の教会関係者に大きな衝撃と悲しみを与えた。同神父は信者たちに非常に愛されており、ミラノ外国宣教会のAsiaNewsによれば、少数部族の信者たちは同神父の遺体が安置された教会で夜通し祈っていたという。

同神父の葬儀は、25日、キダパワンの大聖堂でとり行われる。








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