2011-10-14 14:55:25

詩編126番を解説、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで12日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は祈りをめぐる考察として、旧約聖書・詩編第126番を取り上げられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

******

親愛なる兄弟姉妹の皆さん

キリスト教の祈りについてのカテケーシスを続けながら、今日は詩編第126番を考察しましょう。この詩編は、バビロン捕囚からの帰還の約束にあくまでも忠実な神に対する喜びと感謝を歌っています。

「主はわたしたちのために偉大なことをなされた。わたしたちは喜びに踊った」 (詩編126. 3)

この詩編と同じような喜びと感謝の精神は、たとえ時には暗くつらい試練にあったとしても、私たちの人生の様々な出来事の中で神が示してくださった心遣いを思い起こすように、私たち自身の祈りにも反映すべきものです。

詩編作者は、イスラエルに救いの恵みを与え続けてくださるよう神に懇願しています。

「涙のうちに種まくものは、喜びのうちに刈り取る」 (同5)

地にまかれた後、静かに成長していく種のたとえは、私たちがすでに受け取った賜物であると同時に、未来に完成される約束である、神の救いの恵みを思い出させてくれます。

イエスはこの同じイメージを、死から生命へ、闇から光への移行のイメージとして使用されます。それは、キリストを信じ、その復活の神秘を分かち合うすべての人々に起こることなのです。(ヨハネ 12:24)

私たちはこの詩編を唱えるたびに、聖母マリアが、神が私たちに行われた偉大なことを賛美して歌う、あの聖母賛歌を思い起こします。 そして神の約束の実現に期待するのです。








All the contents on this site are copyrighted ©.