2011-09-24 15:04:09

教皇、エアフルトでドイツの福音教会関係者との出会い


教皇ベネディクト16世は、ドイツ司牧訪問2日目の23日午前、ベルリンからエアフルトへと移動された。

教皇は同地でドイツ福音主義教会(EKD)の関係者とお会いになった。

ドイツ中部、チューリンゲン州の州都エアフルトは、中世から商業と交通の中心地、また大学都市として栄え、現在も多くの歴史的建造物が残る。16世紀の宗教改革の創始者マルティン・ルター(1483-1546)が学び、修道者時代を過ごした地でもある。

エアフルトに到着された教皇は、まず街のシンボルである聖マリア司教座大聖堂を訪れた。エアフルトはかつてチューリンゲンのローマと呼ばれたように、数多くの教会、礼拝堂、修道院などが見られ、特に12世紀献堂の大聖堂はロマネスク様式にその後のゴシックスタイルを加えた堂々とした姿を際立たせている。

大聖堂内に入られた教皇は、ドイツの宣教に尽くした8世紀の聖人、聖ボニファチオの聖遺物の前で祈りの時を持たれた。

次に教皇は同市内の旧聖アウグスチノ会修道院に向かわれた。ここは聖アウグスチノ修道会会員であったルターが1505年から1511年まで修道生活をおくった場所として知られる。現在この建物は、国際的な集いや文化的催しの会場として使用されている。

修道院の会議室で教皇はドイツ福音主義教会の代表らと挨拶を交換された。

この席で教皇は、今日広がる世俗主義を前に、キリスト者に共通する重要な本質が知らぬ間に失われていくことがないように、キリスト者がより深くより生き生きとした信仰を生きられるよう互いに助け合っていく必要を強調された。

教皇は続いて付属の聖堂で、カトリック教会、福音教会、そしてドイツの他のプロテスタント教会関係者らとエキュメニカルな祈りの集いを持たれ、すべてのキリスト者の一致の恵みを祈られた。

同日夕方、教皇はエアフルトから80キロほど離れたアイクスフェルトのエッツェルスバッハを巡礼された。同地には聖母マリアに捧げた小さな巡礼聖堂がある。

教皇は巡礼聖堂に接する緑地帯で、およそ9万人の信者と共に夕べの祈りを唱えられた。

この後、教皇はエアフルトに戻られた。








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