2011-09-24 18:11:45

ドイツ司牧訪問:教皇、エアフルトの大聖堂広場でミサ「神の愛を目に見えるもの、聞こえるものに」


ドイツ司牧訪問3日目の24日、教皇ベネディクト16世はエアフルトでミサをとり行われた。

前日エアフルト入りし、プロテスタント関係者との出会いをもたれた教皇は、この朝、市内の大聖堂広場で、およそ3万人の信者らを前にミサを捧げられた。

教皇はミサの説教で、かつて東ドイツに属していたエアフルトの前世紀の歴史を振り返りながら、ナチスそして社会主義一党独裁を経て、今日再び自由を得たカトリック信者たちに、信仰を進んで証しする生き方を示された。

苦難の年月を越え信仰を守ってきたカトリック共同体との出会いを教皇は喜びつつ、一方で、これらの歴史の影響により、今では多くの人々が信仰と教会から離れてしまった現実をも見つめられた。

新しい自由は教区と小教区の活動に様々な可能性を与え、教会や施設は修復された、だが私たちの信仰はどうだろうか、新しい成長をしているのか、さらに深いレベルのキリスト教生活を追求しているか、と教皇は問われた。

困難の時代、信仰を生きるために、個人的な不利をこうむることを恐れなかった勇気ある司祭・信者らを思い起こされた教皇は、勇気ある信仰の証し、神と共にある忍耐、神の摂理に対する信頼は、未来に多くの実をもたらす「種」であると話された。

チューリンゲンの聖エリザベト、聖ボニファチオ、聖キリアンら、エアフルトの保護者の名を挙げながら、教皇はこれらの聖人に共通することは、神との絆を非常な深さで生き、神の愛を目に見えるものとして証ししたことと指摘。

自由を得た今、信仰を自分の私的生活の中に隠すことはせず、これら聖人たちのように人々と接しながら福音を伝え、その素晴らしさと力に皆の目を開かせていかなければならないと教皇は信者たちを招いた。

中世のものとしては世界で最大であるエルフルトの大聖堂の鐘は、この地に深く根付くキリスト教の伝統を今も証ししながら、皆を宣教の歩みに招いていると教皇は述べ、キリストを証しすることで神の栄光を世に見えるもの、聞こえるものとしていこうと、力強く呼びかけられた。








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