2011-09-08 18:37:29

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.9.7)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

再び祈りをめぐるカテケーシスに戻りながら、今日は詩編第3番の祈りを考察しましょう。

ここでは、敵に囲まれた詩編作家が神に助けを祈ります。 伝統的にこの詩編は、息子アブサロムの反乱に際して逃げるダビデ王の祈りとされています。

敵兵に包囲され、命を狙われている詩編作家は、神のみが自分を救うことができると確信し、信頼を込めてその名を呼び求め、助けを願います。

ここで私たちは、知恵の書に描かれた悪人たちによって死に追いやられる義人の苦境を思い起こします。そして、このことはカルワリオの丘で通行人から侮辱されるイエスの出来事を想起させます。

しかし、私たちは、信仰をもって助けを願う人々の祈りに、神が必ず耳を傾けてくださることを知っています。神は聖なる山から答えられます。見えない神は偉大な力をもって答え、私たちの盾、私たちの光栄となります。

あたかもイエスは神なる父から見捨てられ、カルワリオの丘の上で死んでいったかのように見えますが、その実、信仰の目で眺める時、それはまさしく救いの業の頂点であり、十字架の勝利、救い主の栄光の時なのです。








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