2011-08-29 18:33:18

8月28日アンジェラス教皇談話
「ただ神だけが過ぎ去ることのない喜びを与えることが出来る。この世の成功や富は不十分。ただキリストの十字架の道のみが真の喜びを与える」。


8月28日 カステルガンドルフォ、日曜正午のアンジェラスの祈り、教皇談話

8月最後の日曜日、教皇が滞在中のカステルガンドルフォの夏の教皇宮殿中庭は、教皇に会いその言葉を聴こうと世界各国から集まってきた多くの信者や巡礼者で一杯になった。教皇はこれらの信者に、人は自分自身の十字架を喜んで、愛を持って受け入れときキリストに従う真のキリスト者となると語られた。

「人々に決して過ぎ去ることのない真の喜びを与えることの出来るのは神だけである。この世の成功や富だけでは人は真の意味で幸せになれない。,真の幸福に導く道は、あのキリストの十字架の神秘的な道だけである。 教皇はこの日曜日のミサ中で朗読された福音書の一節を引用しながら話された。福音の中でキリストは弟子たちに自分が世の救いのために受難を受け死に、そして、その後復活するだろうと語った時、ペトロが絶対そんなことにならないようにと反対したエピソードを教皇は思い起こされながら、人類の救いのためにその一人子を十字架上での死にいたるまで与えすくす神の愛のご計画と使徒たちに代表される人間の思い計画との大きな違いを指摘された。

「このようなコントラスト、思い違いは今日でも同じように起こること。人生の実現をただこの世の成功や富に置くなら、それは神のご計画に従っているとは言えない。それは単に人間的な計画に従っているだけ。この世の論理に従い神をなおざりにしその愛の計画に従わないことは、神のご意志の実現を妨げることになる。

「キリストは、弟子の歩むべき道は十字架にかけられたキリストご自身に従うことだと教える。全ての福音は十字架のしるしのうちにキリストに従うこと、これこそが唯一の救いの道であること、またそれによって初めて、人は自己実現を全うできると教えている」

キリストは弟子たち同様わたしたち一人ひとりにも「わたしの後についてきたいなら自分自身を捨て、おのれの十字架を背負って、わたしに従ってきなさい」と招くのです。
教皇はこのように語り夏の教皇宮殿中庭を一杯に埋め尽くした信者たちと共にアンジェラスの祈りを唱え、その後、フランス語、英語、ドイツ語などでも短い挨拶を送られ、最後に教皇祝福を与えられた。







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