2011-08-24 17:43:11

教皇、世界青年の日マドリッド大会を振り返る、一般謁見


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで24日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

先日、8月18日から21日まで、第26回世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)大会のため、スペインの首都マドリッドを訪れた教皇は、講話の中で同大会の素晴らしい体験を振り返られた。

教皇は、全世界からのおよそ200万人の若者たちが喜びと兄弟愛をもって過ごし、主と出会い、信仰の成長を分かち合ったこの大会を感動的なものと述べ、教会の未来に希望を与えるこの貴重な恵みを神に感謝された。

これほど中身の濃い体験を一言では言い表せないと前置きしながら、教皇は4日間の行事を順番に回想された。

まず、初日に行われた若者たちによる教皇の歓迎式で、教皇は参加者らの未来を待ち望む気持ち、より深い真理とそれに根差した生き方への強い熱望を感じたと述べられた。

2日目の若い修道女たちとの出会いで、召命を忠実に生きる素晴らしさ、その使徒的奉仕と預言的証しの重要さを指摘すると共に、続く大学教員らとの集いでは、言葉だけではなく生き方を通して真理を追求しながら、新世代の真の育成者となるよう願った、と話された。また、夕方の十字架の道行きでは、キリストの受難と死を観想しながら、自分が望む以上のものを与え、神に導く、キリストの十字架について考えたと述べた。

3日目に行われた神学生とのミサを思い起こされた教皇は、司祭への召命が増えることを祈りつつ、現に、大会開催中に主の呼びかけを聞いた人も少なからずいるだろうと期待された。さらに、同日夕方の若い心身障害者との出会いについて、すべての人間への大きな愛と尊重、福音的愛を静かに証する人々から受けた感銘を教皇は語られた。続く若者たちとの前夜の祈りの集いでは、雨や風にも負けず、沈黙のうちに聖体礼拝を続ける大勢の若者たちの姿を見たことを、大切な体験として示された。

そして、最終日4日目、若者たちと大きな喜びのうちに世界青年の日マドリッド大会の閉会ミサをとり行い、より神に近づき、信仰とキリスト教生活を力強いものにするよう呼びかけたことを思い起こされた。

マドリッドでの若者たちとの出会いは、スペインと全世界にとって素晴らしい信仰の表現となったと教皇は述べ、この機会を通して共に考え、対話し、信仰生活の刷新を願って祈った若者たちが、それぞれの生活に戻り人々の間でパン種となっていくことを希望された。

教皇はこの席で、来年2012年、各教区レベルで記念される世界青年の日のテーマ「主において常に喜びなさい」(フィリピ4,4)と、2013年のリオデジャネイロで開催される国際大会のテーマ「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ28,19)を発表された。








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