2011-08-19 19:02:53

WYD:「キリストに耳を傾け、その中に根を下ろそう」若者たちによる教皇の歓迎式


第26回世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)のために18日、マドリッド入りされた教皇ベネディクト16世は、夕方、若者たちによる盛大な歓迎を受けられた。

教皇とWYD参加者の最初の出会いとなるこの歓迎式は、マドリッド中心部、シベレス広場で行われた。教皇行事の開始と共に若者たちの数は増え続け、この日はすでに50万人に達したといわれた。

同広場に特別車「パパモービル」で向かう教皇を一目見ようと、沿道には若者たちの厚い壁が続き、会場周辺には熱気が立ち込めた。参加者らが振る色とりどりの国旗の中を進みながら、教皇は車から温かい祝福をおくり続けた。

まずインデペンデンシア広場に到着された教皇は、マドリッド市長から「市の鍵」を受け取られ、広場中央のアルカラ門をくぐられた。門の下には5大陸を代表する50人の若者たちがそれぞれの国の衣装で教皇を出迎えた。中には浴衣を着た日本の女性たちの姿も見られた。ここで教皇は記念植樹されるオリーブの苗を祝別された。オリーブは今回のWYDのテーマ、「キリストに根を下ろして造り上げられ、信仰をしっかり守りなさい」(コロサイ2,7)を象徴するものでもある。

教皇は続いてシベレス広場に向かいながら、周辺の大通りを再び特別車でゆっくりと一巡し、会場を幾重にも取り巻く若者たちの歓迎に応えられた。

シベレス広場では、教皇は6カ国語で参加者らに出会いの言葉を述べ、5大陸の5人の若者たちから、贈り物を受け取られた。この際、日本の参加者から教皇に花の首飾りがおくられた。この後、WYDマドリッド大会のテーマ曲が大コーラス隊によって高らかに合唱された。

福音朗読に続き、教皇は講話を行われ、真の友に耳を傾けるように主の言葉に聞き入るよう若者たちを招かれた。

主の御言葉がまさに若者たちにとって「霊と命」(ヨハネ6,63)であり、一人ひとりの存在に栄養を与える根、キリストと似た者になるための行動の基準となるようにと、教皇は強く願われた。

そして、キリストの隣を歩いていない時、私たちは盲目的で利己的な衝動や、人を虚しくさせる偽りに満ちた誘惑といった、横道に迷い込んでしまうと指摘された。

教皇はこの世界青年の日を機会に、よりキリストを知り、キリストに根を下ろしていることで、それぞれの希望や喜びがより高く神まで到達し、満ち満てる命がすでに自分の中に宿っていることを確信して欲しいと、参加者らに話しかけられた。








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