2011-08-18 19:18:38

WYD:教皇、マドリッド到着、若者たちに「福音を告げ証しする素晴らしい冒険を」


教皇ベネディクト16世は、18日正午、第26回世界青年の日大会参加のため、スペインの首都マドリッドに到着された。

16日から始まった世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)マドリッド大会は、教皇の現地入りと共に、一層の熱気を帯びつつある。

バラハス空港に到着した教皇は、スペイン国王フアン・カルロス1世に迎えられた。空港では、サパテロ首相をはじめとする政府要人、スペインの教会関係者のほか、およそ2千人の若者や子どもたちが教皇に歓迎の意を表した。

教皇がスペインを訪れるのは、バレンシア(2006年7月)サンティアゴ・デ・コンポステーラとバルセロナ(2010年11月)への訪問に続き、今回で3度目となる。

歓迎式の挨拶で教皇は、キリストに関心を持ち、自分の存在に意味を与える真理を求めて集う世界中のカトリックの若者たちに会いに来たと、今訪問の目的を述べられた。

なぜ多くの若者たちがマドリッドにやって来たのかと教皇は問いながら、若者たちの心を促す神の存在を指摘。神の発見が若者たちに現代社会の様々な問題を乗り越える力を与え、神と共に歩むことで、人間の尊厳を尊重し、兄弟愛にあふれた社会の構築というより高い理想に向かわせることができるようにと願われた。

世界の各地に見られる流血の闘争や、利己主義や物質主義の下で苦しむ正義、環境や自然の危機、就職不安、また、信仰ゆえの差別や迫害など、多くの問題に触れた教皇は、信仰に固く留まり、生活を通して福音を告げるという素晴らしい冒険に取り組み、兄弟たちに愛と勇気をもってその信仰を証し、キリスト者としてのアイデンティティーを隠さないと共に、他の人々を尊重する生き方ができるよう、若者たちを助けたいと話された。

そして、教皇は若者たちに「誰も何ものも、あなたたちから平和を取り去ることがないように。主を恥じてはいけません。主は私たちの一人となることをためらわず、私たちの不安を神に持っていくためそれを自ら体験し、私たちを救われたのです」と心をこめて呼びかけられた。

この日夕方には、教皇との最初の出会いの行事となる、若者たちによる歓迎式がマドリッド市内のシベレス広場で行われる。

WYDが行われているマドリッドは、いたるところで世界各国の旗を掲げて歩く若者たちが行き交い、各所で行われている集いには歌や歓声があふれると同時に、祈りの場所では静かに祈る参加者らの姿が見られる。

16日の開会ミサに続き、17日、18日はグループ別に司教らによるカテケーシスが行われ、大勢の若者たちがその教えに真剣に耳を傾けた。

また、ブエン・レティーロ公園に設けられた告解場では、ゆるしの秘跡を受ける若者たちの姿が夜遅くまで絶えない。若者たちに秘跡を授けるために数千人の司祭らが4時間交代で対応している。








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