2011-08-11 17:54:59

世界青年の日マドリッド大会に際する特別免償規定


今月16日より開催される「第26回世界青年の日(ワールドユースデー)マドリッド大会」に向け、教皇庁内赦院(院長:フォルトゥナート・バルデッリ枢機卿)は、特別免償を定めた教令を発布した。

世界青年の日は、全世界の若いカトリック信者たちの祭典。毎年、復活祭前の「受難の主日」に行われる教区レベルの記念日に対し、数年ごとに教皇臨席のもと開催地を変えて行われる国際レベルの「大会」がある。

このたびマドリッドで行われる国際大会は、8月16日(火)から21日(日)まで。テーマは、「キリストに根を下ろして造り上げられ、信仰をしっかり守りなさい」(コロサイ2,7)。教皇ベネディクト16世は18日(木)から現地で大会行事に参加される。

同大会を機会に発表されたこの教令は、大会期間中に一定の条件を満たした者に免償を与えるもの。免償とは、すでに赦された罪に伴う、有限の罰の免除で、これには有限の罰のすべてを免除する全免償と、一部を免除する部分免償とがある。

今回の教令では、第26回世界青年の日のために、巡礼精神をもってマドリッドに集う信者たちに全免償を、また、居場所を問わず、この大会の精神的目的とその良い成果のために祈るすべての信者に部分免償を与えることが明記されている。

これは、教皇ベネディクト16世が、若者たちが同大会を通して聖性の実りを得られるようにとのマドリッド大司教・スペイン司教協議会議長アントニオ・マリア・ロウコ・ヴァレラ枢機卿の願いに、特別免償の制定をもって応えられたもの。

免償規定の具体的な内容は以下のとおり。

第26回世界青年の日大会開催期間中マドリッドで行われる何らかの宗教行事および閉会ミサに信仰をもって参加する信者に全免償が与えられる。ただし、そのためには、ゆるしの秘跡を受け、心から痛悔し、聖体拝領し、教皇の意向のために敬虔に祈ることを条件とする。

他の信者は、同大会の期間中どこにいようとも、罪を悔い改める心で、若者たちを愛(カリタス)に駆り立て、福音を各自の生活を通して告げる力を彼らに与えてくださるようにと聖霊に対し熱心に祈ることで、部分免償が与えられる。

なお、信者らが免償を受けやすいように、告解を聞く権能を正当に認められた司祭は、心の準備と寛大さをもって信者を受け入れるように、また、同大会の実りを公に祈ることを信者に勧めるよう、同教令は記している。

この免償規定は今機会にのみ有効である。








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