2011-08-04 17:52:35

「夏の休暇に聖書を読もう」教皇、カステルガンドルフォで一般謁見


教皇ベネディクト16世は、3日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

教皇の夏期休暇入り後、初めてのこの一般謁見は、カステルガンドルフォの教皇離宮前の広場を会場として行われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は「祈りの学舎」をテーマとして継続しつつ、祈りを学ぶ上での有意義な方法として、休暇中に改めて聖書を手に取ることを提案された。

教皇は、「小さな図書館」のように様々な本から構成される聖書の中で、特にあまり知られていない書を再発見するよう勧められ、旧約聖書の中の短い本として「トビト記」「エステル記」「ルツ記」」などを、例として挙げられた。

さらに、長いが深い意味を持つものとして、同じく旧約聖書から、無実の苦しみの問題を取り扱う「ヨブ記」、驚くべき現代性をもって人生やこの世の意義を問う「コヘレトの言葉」、人間の愛を象徴的に歌う「雅歌」などに言及された。

一方、新約聖書についても、休暇を機会に一つの「福音書」を、あるいは「使徒言行録」、一つの「書簡」を通して読み上げる体験の意義深さを説かれた。

教皇は、夏の休暇中、聖書を手元に置き、あまり知られていない書や、福音書のようによく知られている書の一つを読み通すことで、皆が精神的に養われ、神との対話を深めることができるようにと願われた。

この日の謁見には、長崎の巡礼団をはじめ、日本からの参加者の姿も見られた。中でも「平和カンナプロジェクト」の関係者から、岩手県の大船渡小学校、宮城県の石巻・大谷地小学校、仙台・鶴巻小学校など、東日本大震災被災地の児童が育てたカンナの株が、世界平和と復興を願う子どもたちの寄せ書きと共に教皇に届けられた。








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