2011-07-29 12:32:39

駐米バチカン大使・サンビ大司教を追悼、聖地における奉仕


駐米バチカン大使、ピエトロ・サンビ大司教が、27日、肺疾患のため入院先のボルティモアで73才で亡くなった。

葬儀は8月6日「イエスの変容」の日に、ワシントンの無原罪の聖母大聖堂でとり行われる。

教会関係者は、バチカンの外交官として長く豊かな経験を持ち、特に聖地のキリスト教徒の支援と、平和構築に努力したサンビ大司教の死を惜しんだ。

サンビ大司教は、1938年、イタリアのソリアーノ・アル・ルビコーネに生まれた。1964年、司祭叙階。教皇庁国務省外務局に入り、カメルーン、エルサレム、キューバ、アルジェリア、ニカラグア、ベルギー、インドで勤務。1985年、駐ブルンジ公使。1991年、駐インドネシア大使。1998年、キプロスとイスラエルにおけるバチカン代表、およびパレスチナにおけるバチカン使節。2005年、駐米国バチカン大使となった。

イスラエルとパレスチナ駐在時代、聖地のキリスト教徒たちへの連帯を教会全体に呼びかけ、信者たちの巡礼を促進。特に2002年、ベトレヘム聖誕教会が武装勢力による立てこもりと、イスラエル軍による包囲を受けた事件の際、事態解決のために粘り強い活動をした。また、複雑で困難な聖地の和平プロセスを、常にキリスト教的希望をもって見守り続けていた。

サンビ大司教の訃報に接し、米国司教協議会と聖地の教会関係者は深い哀悼の意を表した。エルサレム・ラテン典礼総大司教フォアド・トゥアル師は、「彼は聖地を愛し、聖地は彼を愛した」と弔意を述べた。








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