2011-06-10 17:35:52

「福音と、人民間の平和に奉仕を」教皇、教会アカデミーの司祭らに


教皇ベネディクト16世は、10日、教皇庁立教会アカデミー関係者とお会いになった。

教会アカデミーは、司祭の中でも特に将来外交分野で活躍する人々を養成することで知られる。

教皇は同アカデミーで学ぶ司祭らに挨拶をおくられ、この中で、世界の国家間の関係構築に貢献してきたバチカン外交の長い伝統を振り返られた。

外交官や大使は権威ある形で元首の言葉を伝える使命を帯びており、時代は変わっても、諸国政府間の正確なコミュニケーションを仲介し、人民間の交わり、平和的で連帯ある関係を築くための道具となるその役割は変わらないと、教皇は強調された。

教皇は、バチカンの外交官は司祭・司教であるという特徴を持ち、他のすべての司祭と同様に神の御言葉に仕えることをすでに選んだ者であると指摘。

バチカンの外交にたずさわる司祭は、自身に託された福音のメッセージを生きると共に、均衡の取れた精神、他者に向けて開かれた心、公正な判断力、客観性、犠牲、忍耐、堅固といった深い人間的賜物と霊的賜物の実りのすべてを外交職で発揮するよう招かれていると話された。

教皇は、同アカデミーに在籍する司祭らを励ますと共に、世界の様々な場所で奉仕するバチカンの大使や、使節、代表ら、すべての外交関係者に思いをはせ、感謝を表された。








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