2011-06-09 16:57:47

教皇、6カ国の新大使とお会いに、クリーンエネルギー推進に言及


教皇ベネディクト16世は、9日、6カ国の新大使とお会いになった。

この日、モルドバ、赤道ギニア、ベリーズ、シリア、ガーナ、ニュージーランドの各国大使が、信任状提出のためバチカン宮殿を訪れた。

大使らへの共通の挨拶の中で、教皇は特に環境保護問題をテーマに取り上げられた。

教皇は今年の前半期、世界各地を襲った自然災害がもたらした大きな被害について言及。こうした中、最も中心に据えて考えるべきものは、テクノロジーや利益追求より、人間そのものでなくてはならないと強調された。

神から自然を託された人間は、テクノロジーに支配されたり、その道具にされることがあってはならないと述べた教皇は、地球の将来や、人間の命、テクノロジーに対する責任を各国が共に考えていく必要を提示。

環境に配慮した生活スタイル、自然を尊重し、害をもたらさないクリーンなエネルギーの研究・推進を政治・経済の優先課題として挙げると共に、人間のこれまでの搾取的な自然へのアプローチを根本的に見直し、人間と自然の尊重ある関係を築いていくことの大切さを説かれた。

この後、教皇は各国大使に個別の挨拶をおくられた。

教皇はシリア大使への言葉で、中東のアラブ諸国における最近の社会の動きは、より良い経済環境と、正義と自由を欲する人々の気持ちの表れであると同時に、政治・経済・社会の真の改革の急務性を示すものと指摘。

人々の望む発展は、不寛容や差別、闘争や暴力によって実現されることはあり得えず、共存や相互尊重、和解の中になされると話された。









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