2011-06-07 14:44:53

クロアチア・カトリック家庭の日ミサ教皇説教
「健全な家庭は健全な社会の土台」



親愛なる兄弟姉妹の皆さん、
クロアチアでの家庭も他の国々と同じように、多くの困難と危険さらされていてさらなる福音化と支えが必要とされています。このような状況の中で家庭の大切さを自覚し、その土台を固めるいかなる努力も惜しまないクロチア・カトリック家庭の働きを私は高く評価しています。
前教皇福者ヨハネ・パウロ2世は「キリスト教家庭は家庭独自の方法で教会に課せられた使命の遂行に生き生きとした責任ある協力をするよう招かれています。そうすることによって各家庭は教会と社会に貢献するのです」と言っています。今日、キリスト教家庭は何よりも信仰伝達のための第一の場として、さまざまな場で福音宣教化の大きな役目をも果たしています。家庭では子供たちに聖書よく読み、祈ること、また秘跡にしばしば近づくよう、そして教会生活に積極的に参加するよう教えなければなりません。
. 多くのキリスト教家庭が今その宣教召命をますます自覚し真剣にキリストを明かしすることに取り組んでいます。 教皇ヨハネ・パウロ2世は言っています「教会の中で家庭の「時」が、そして宣教家族の「時」も熟しています」。これは教会共同体にとっても社会にとっても必要なことです。
しかし、残念ながら、特にヨーロッパでは、生活から神を引き離し家庭崩壊に導く世俗化の波がひろがっている事態を認めざるを得ません。真理から切り離された自由が絶対化され,他の人々との関わりや最も深い人間的な価値を無視し、愛を単なるセンチメンタルな感情や本能の満足におとしめることによって、生命に開くことなしに永続的相互授与の絆を築くこともせずただ単に物質的な善の消費と軽薄さによる個人主義的な安楽さが追及されるのです
クロアチアの皆さん、父親であること母親であることを喜んでください。生命に向けて開かれるということは未来に開かれているということであり、それはまた、未来への信頼のしるしです。こうして自然の理にかなった倫理に対する尊敬は、人を縛り付けるどころかかえって解放するのです。
家庭の善はまた教会の善でもあります。小さな各家庭を作り上げるということは教会という大きな家庭の枠組みの中で実現されます。教会は常に各家庭を支え共に進むのです。実に教会そのものも小さな家庭教会である各家庭によって成り立っているのです。
主に祈りましょう。全ての家庭がいつもより小さな教会そのものとなりますように、そして教会共同体はますます家庭そのものとなりますように。








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