2011-05-09 16:36:33

教皇、ベネチアで挨拶「福音に根差した受容と共有の文化、愛の文明を構築しよう」


北イタリア司牧訪問中の教皇ベネディクト16世は、7日夕、ベネチアに向かわれた。

同日午後、最初の訪問地アクイレイアを経て、教皇はベネチアの中心部、サン・マルコ広場に船で入られた。

ドゥカーレ宮殿横に設けられた海を背にした舞台から、教皇はベネチア市民に挨拶をおくられた。

教皇は聖マルコを保護者とするベネチアを巡礼者として訪れた喜びを表すと共に、この訪問で愛と希望のメッセージを伝え、教会における皆の信仰を強めたいと希望を述べられた。

教皇は、ラグーナに最初の共同体が形成された時代に遡るベネチアのキリスト教の歴史、世紀を経て受け継がれ社会生活に織り込まれていった信仰、水の都を彩る美しい教会の数々に触れながら、ピオ10世(在位1903 – 1914)、ヨハネ23世(同1958 – 1963 )、ヨハネ・パウロ1世(同1978.8.26 – 1978.9.28)の3人の教皇を輩出したベネチア総大司教区とローマとの深い繋がりをも指摘された。

また、「アドリア海の真珠」と呼ばれるベネチアがその比類ない美しさのみならず、東西の架け橋として文化・言語・宗教の交差する豊かな歴史・文明を育んできたことに教皇は言及。現代世界の新しく複雑な挑戦の中で、福音の精神に根差した、受容と共有の文化、対話と調和と愛の文明の構築に参加するよう、ベネチアの人々を招かれた。

教皇はこの後、サン・マルコ大聖堂に入り、福音書記者・聖マルコの聖遺物の前で祈られた。

この夜、教皇はベネチア総大司教館に宿泊された。








All the contents on this site are copyrighted ©.