2011-04-13 18:51:47

キリスト者の聖性とは何かを考える、教皇一般謁見
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで13日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇はこれまで教会の歴史に影響を与えた聖人たちを紹介してこられたが、この日はこれら一連のテーマのまとめとして、「聖性」とは何かについて考察。

教皇は、聖性を形成するのは英雄主義ではなく、キリストに一致して毎日を愛のうちに生きることによると述べ、聖性への道はすべての人に可能であると強調された。

教皇によるカテケーシスの要約は以下のとおり。

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カテケーシスの聖人たちの生涯をめぐる考察のまとめとして、今日はすべてのキリスト者が招かれている「聖性」について話したいと思います。

聖性はキリスト教的生き方、つまりキリストにおける人生の充満と言えるでしょう。それは、キリストへの一致、キリストの考えや行いを私たちのものとし、自分たちの生き方をキリストの生き方に合わせていくことにあります。

そして、それは大部分が洗礼を通して私たちの心に注がれた聖霊の働きによるものです。洗礼は私たちを過ぎ越しの神秘に共に与る者とし、復活のキリストとの一致において新しい命を生きることを可能としてくれます。

キリスト教の聖性とは、愛徳を完全に生きることにほかなりません。

聖性の追求において、私たちは、御言葉に耳を傾け、それを行いに移し、祈りと秘跡、犠牲と兄弟姉妹への奉仕を通して、神の命と愛の種を育てていくのです。

聖人たちの生涯は、永遠の命へと続くこの大きな道のりにおいて、私たちを力づけてくれるものです。

聖人たちの祈りと、聖霊の恵みによって、私たちがキリスト者の召命を完全に生き、神が歴史において創造されている聖性の偉大なモザイクの中の一つの石となり、キリストの御顔に輝く栄光を反映するものとなりますように。







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