2011-04-07 16:17:53

教皇、コートジボアールとリビアに和解と対話アピール


教皇ベネディクト16世は、6日の一般謁見の席で、コートジボアールとリビアの引き続く緊迫した状況に深い憂慮を示された。

コートジボアール国民への連帯のしるしとして、教皇は正義と平和評議会議長ピーター・タークソン・コドヴォ枢機卿を同国に派遣する旨をすでに発表しているが、教皇は同枢機卿の現地入りが早期に可能になることを望まれた。

教皇は内戦の犠牲者の冥福を祈ると共に、すべての苦しむ人々に精神的一致を表された。

「暴力と憎しみは常に一つの敗北です」と述べた教皇は、和解と対話の作業を開始し、これ以上の流血の事態を避けるよう、すべての当事者に改めて呼びかけられた。

また、教皇はこの日の謁見の終わりに、先月初め暗殺されたパキスタンのシャバズ・バッティ少数民族相の、弟ポール・バッティ氏とお会いになった。

少数民族の権利と諸宗教間の調和を推進するために働いたバッティ少数民族相は、イスラム教の冒涜罪で死刑判決を受けたキリスト教徒の女性を勇気をもって擁護し、同法の見直しを呼びかけていたが、イスラム過激派の武装集団に殺害された。バッティ氏はパキスタン政府閣僚で唯一のカトリック信徒だった。

弟のポール・バッティ氏は医師であるが、兄の暗殺後、政府の指名を受け、兄と同じ少数民族相を務めることになった。

教皇は、ポール・バッティ氏および、共に訪れたファイサラーバードのジョセフ・コーツ司教と、ラホールのイスラム指導者スヴェド・ムハマド・アブドル・カビル・アザド師に挨拶をおくられた。







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