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2011-04-06 18:55:16
リジューの聖テレジアをテーマに、教皇一般謁見
教皇ベネディクト16世は、バチカンで6日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は教会に影響を与えた聖人たちの考察として、この日は19世紀末のカルメル会修道女、リジューの聖テレジア(1873-1897)を取り上げられた。
幼きイエスの尊き面影のテレーズ、と呼ばれる聖テレジアは、単純で隠された24歳の短い生涯をおくったが、死後その著作が出版されたことで、世界中に広く知られ、愛される聖人となった。
「小さきテレジア」は、最も単純で小さく貧しい魂が祈るのを助けただけでなく、その深い霊的教えをもって教会全体を照らしたと教皇は指摘。これによって、リジューのテレジアは、1939年、ピオ9世によって宣教者たちの保護者に、1997年、ヨハネ・パウロ2世によって教会博士に宣言されたことを紹介された。
教皇は、テレジアの生き方を見つめながら、この小さく偉大な聖人の残した宝、一つの魂の記録、一つの素晴らしい愛の歴史を再発見するようにと招かれた。
教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。
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今日のカテケーシスでは、年若いカルメル会修道女、リジューの聖テレジア(テレーズ)を考察しましょう。彼女の霊性とその教説「小さな道」は、現代の世界に深く大きな影響をもたらしました。
フランスの信心深い家庭に生まれ育ったテレーズは、年わずか15歳でカルメル会に入会する許可を得て、幼きイエスの尊き面影のテレーズ修女となりました。「尊き面影の」と「幼きイエスの」という彼女のこの修道名は、受肉とあがないの神秘のうちに啓示された神の愛を観想することに収斂されるテレジアの霊性を見事に表現しています。
テレジアはキリストに倣って、いかなることにおいても小さくなることと、全世界の救いを求めました。
23歳で病気にかかり、その肉体的な大きな苦しみを、十字架にかかられたイエスとの一致のうちに耐えました。彼女はまた、信仰に関する苦しい試みにもあっています。テレジアはその苦しみを神を拒否する人々のために捧げました。
毎日の生活で、最も小さな事柄の中でキリストの愛に一致するよう努めることによって、テレジアは「教会の心の中で愛そのものになる」という彼女の召命を見出しました。
彼女の模範と祈りに助けられ、私たちが自身を完全に神の愛に託し、霊魂の救いのために捧げ尽くす「霊的幼児の精神」において、信頼と愛の小さき道を歩むことができますように。
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