2011-04-04 18:04:12

インドのヴィサヤティル枢機卿逝去


インドのヴァーキー・ヴィサヤティル枢機卿が、1日、逝去した。83歳だった。

ヴィサヤティル枢機卿は、1927年、インド・ケララ州エルナクラムに生まれた。レデンプトール回に入会。1954年、司祭叙階。バンガロールのレデンプトール会大神学校などで、教会法を中心に教鞭を取った。

1990年から1996年、バンガロール・アシルヴァナムのベネディクト会修道院の聖庁任命管理者。

1996年、シロ・マラバル典礼教会およびエルナクラム=アンガマリ大司教区シロ・マラバル典礼における聖庁任命管理者。1997年、司教叙階。同教会および大司教区責任者。1999年、同教会および大司教区の大司教。

2001年、枢機卿に任命される。

シロ・マラバル典礼教会のシノドス議長であったほか、2008年から2010年、インド司教協議会議長を務めた。

ヴィサヤティル枢機卿は、晩年、インドのキリスト教共同体に衝撃を与えた暴力に、穏健な態度を保ちながらも断固として立ち向かった。宗教的原理主義をくい止め、インド憲法が保証する信教の自由を推進するよう当局にアピールした。

教皇ベネディクト16世は、インドの教会関係者に送った弔電で、シロ・マラバル典礼への貢献をはじめ、同枢機卿の教会への奉仕を思い起こされ、冥福を心から祈られた。







All the contents on this site are copyrighted ©.