2011-03-22 16:23:41

教皇、ローマの聖コルビニアノ教会を訪問、献堂式


教皇ベネディクト16世は、20日早朝、ローマ市内の聖コルビニアノ教会を司牧訪問された。

復活祭の準備期間である四旬節に、ローマ司教である教皇が教区内の小教区訪問を行うのは恒例となっている。

聖コルビニアノ教会は、ローマ郊外西南、インフェルネット地区に新しく設立されたもの。

教皇はミサを通してこの新教会の献堂式を行われ、信徒たちと交流された。

この教会はその名のとおり、聖コルビニアノに捧げられているが、同聖人はベネディクト16世が大司教時代に、4年間司牧したドイツ・バイエルン地方フライジング=ミュンヘン教区の創立者である。

聖コルビニアノは、フランス出身で、7世紀から8世紀にかけて修道者・司教として活躍した。「聖コルビニアノと熊」という有名な言い伝えがあるが、それは、同聖人がローマに赴く途中、熊が彼の馬に襲い掛かり殺してしまったが、コルビニアノは熊を叱り、馬が運んでいた荷物をローマまで背負わせ、ローマに着くと熊を放して自由にしてやったというもの。

ベネディクト16世は、教皇紋章の中に、この聖コルビニアノの熊を用いられている。

教皇は参加者らに、聖コルビニアノの宣教、同聖人とローマ教皇とのきずなについて話された。

信徒たち一人ひとりに教会を構成する「生きた石」となるよう願われた教皇は、誕生したばかりのこの小教区の発展を祈られた。







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