2011-03-10 15:46:34

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.3.9)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日は教会の典礼暦に従い、「灰の水曜日」が記念されます。この「灰の水曜日」をもって、復活祭の準備期間である四旬節が始まります。

キリスト教生活は、主ご自身が歩んだ十字架の道に共に従い、その復活の喜びに至るまでの道程における、絶えざる回心と刷新の歩みといえます。

私たちがキリストにつき従うための第一の道は、教会の典礼です。典礼においてキリストご自身とその救いの力が、私たちの生活の中で実際に現存するもの、実際に効果を及ぼすものとなるのです。

四旬節の典礼で、私たちは洗礼志願者の準備に寄添いながら、キリストにおいて私たちが新しく生まれ変わることの恵みに再び心を開きます。四旬節のこの霊的な旅は、伝統的な三つの信心業、「断食」「施し」「祈り」を伴うものです。

初代教会の教父たちは、この三つの信心業が互いに深い関係で結ばれていることを教えています。事実、聖アウグスティヌスは「断食」と「施し」を「祈りの翼」と呼んでいます。なぜならこの「断食」と「施し」は、私たちの心を天上的な事柄に向けて飛び立つ準備をしてくれるからです。その天にキリストは私たちのための場所を準備してくださったのです。

四旬節の初めにあたり、ご自分により近く従うようにとのキリストの招きを心から受け入れ、回心と祈りへの努力を新たにし 、喜びと刷新された生活のうちにキリストの復活を祝うことができるよう準備しましょう。







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