2011-03-09 15:44:41

灰の水曜日:四旬節を有意義に歩む、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで9日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日迎えた「灰の水曜日」と共に、教会の暦は復活祭の準備期間、四旬節に入った。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は復活祭をよりふさわしく迎えるために、祈りと回心に専念し、断食・施しなどの償いの行為をもって四旬節の精神的歩みを充実したものとするよう招かれた。

四旬節は、主の受難と死、復活の神秘が表されたエルサレムに向けてイエスと歩みを共にすることと教皇は述べ、この歩みは、キリスト教的生活が、キリストと出会い、キリストを受け入れ、それに従う道のりであることを思い出させてくれると強調された。

また、今年の四旬節の毎日曜日の聖書朗読が、特に洗礼準備者の精神的行程を一般の信者たちにも追体験させるものであることを教皇は指摘。

罪に死んだ人間が復活のキリストにおいて新しいいのちに与り、イエスを死者の間からよみがえらせた神の霊を受けるという意味を持つ洗礼が、特に伝統として復活徹夜祭の中で洗礼準備者たちに授けられるように、四旬節という期間と洗礼の深い結びつきを解説された。

さらに、四旬節が祈りに特別に適した時であることに加え、断食と施しは、聖アウグスティヌスが言う「祈りの双翼」として、神に心を速やかに向かわせるだろうと述べた教皇は、四旬節にキリストの招きを注意深く受け入れ、それに従い、洗礼から受けた恵みと義務を新たにしていこうと呼びかけられた。

教皇は同日夕方、ローマ市内の聖サビーナ教会において、宗教行列と灰の儀式をとり行われた。







All the contents on this site are copyrighted ©.