2011-03-07 18:45:34

教皇、パキスタンとリビアのために祈る、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、バチカンで6日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

この席で教皇は、中東とアジア各地で続く緊張した情勢に憂慮を表された。

特に、暗殺されたパキスタンのシャバズ・バッティ少数民族相を深く心に留められ、同氏の犠牲が、すべての人々の信教の自由の保護と、尊厳の平等を推進するための勇気と取り組みを目覚めさせてくれるようにと主イエスに祈られた。

また、最近の闘争で多くの犠牲者を出し、人道的危機を生み出しているリビアに目を向けられた教皇は、亡くなった人々、また苦しい状況にあるすべての人々のために祈りを約束すると共に、衝突に巻き込まれた市民への救援を呼びかけられた。

教皇はこの日の説教で、ミサ中の福音朗読箇所(マタイ7,21-27)を解説された。

ここでイエスは、「山上の説教」を終えるにあたり、岩の上に建てた家と、砂の上に建てた家のたとえを用いながら、イエスの言葉に耳を傾け、それを行いに移すことの大切さを弟子たちに教えている。

イエスは弟子とその信仰の歩みを神が人間と作り上げた関係に基づく契約の中に据え、み言葉の賜物を通して私たちと接することを望まれると教皇は強調。

イエスは神の生きたみ言葉であり、どの時代・場所においても、イエスを直接・間接に知った人たち、特に福音を通して知った人たちは、彼の説教、態度、ペルソナに神のみ顔を見出し魅了されると共に、私たちの生活を築くべき土台を示してくださるイエスによって、天の御父の子であることの喜びを感じることができると話された。

しかしながら、人はしばしば、その行動や存在をこのアイデンティティーの上に据えることができず、それをイデオロギーや、権力、成功やお金の上に置いてしまう、と教皇は述べながら、私たちのいのちの岩であり、永遠のみ言葉であるキリストに基礎を置くようにと、信者らに呼びかけられた。







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