2011-02-14 18:53:19

連帯と愛に満ちた社会を、教皇、日曜正午の祈りで
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで13日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

集いの説教で教皇は、この日のミサの福音朗読箇所、イエスの山上の説教の一部(マタイ5,17-35)を観想された。

同箇所でイエスは、ご自分が来られたのは律法や預言者を廃止するためでなく、完成させるためであると宣言し、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさならなければ、あなたがたは天の国にはいれないと、弟子たちに言う。

キリストの掟、また、より高い義とは何に由来するのかを教皇は問いながら、イエスの新しさは本質的に、イエスご自身が神の愛と、彼の中に住む聖霊によって律法を完成させることにあると説かれた。

私たちはキリストへの信仰を通して聖霊の働きに心を開くことで、神の愛を生きることができると述べた教皇は、キリストの命ずることの一つひとつが真の愛の要求であり、そのすべては「心を尽くして神を愛し、隣人を自分のように愛しなさい」という掟に帰結すると強調された。

数日前、ローマ郊外でロマ族の子どもたち4人が小屋の火災で亡くなるという事件があったが、教皇はこの悲劇的な出来事を心に留めつつ、イエスの愛の掟を前に、より連帯的で兄弟愛に満ちた社会、キリスト教的な愛を反映した社会の必要性を訴えられた。
 







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