2011-01-26 16:43:08

「一致は主からの厳密な招き」教皇、エキュメニカルな夕べの祈りで


教皇ベネディクト16世は、25日、ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で、エキュメニカルな祈りの集いをとり行われた。

18日から記念されたキリスト教一致祈祷週間(テーマ:「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることにおいて一つ」使徒言行録2・42)を締めくくるこの儀式には、キリスト教諸教会の代表者らが参加、一致の恵みを共に祈った。

教皇はこの集いで、今年のテーマにも取り上げられたエルサレムの初代教会の、誕生当時からあらゆる言語・文化の人々に開いていたその普遍性、メンバー間の取り決めや計画・思想にではなく、御子キリストにおいて啓示された神との深い交わりに基づいたそのあり方を思い起こされた。

キリスト者の一致に向けてのエキュメニカル運動の進展を認めながらも、キリストが祈った一致と、エルサレムの初代教会に見る一致からはまだ遠い状態にあると教皇は述べ、組織や計画におけるレベルではなく、唯一の信仰の告白、共に祝う典礼、神の家族としての兄弟的調和に表現されるような、さらに深いレベルの一致の推進が必要と強調された。

真の一致への歩みを、良心の命令、主の厳密な招きへの回答として認識し、神学・典礼・霊性の共通遺産を深めるための真摯な対話、若い世代のエキュメニカルな育成、回心と祈りを通して、この歩みを情熱をもって進んでいかなければならないと、教皇は呼びかけられた。







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