2011-01-21 17:41:46

社会の安定に良心と倫理が必要、教皇、ローマの警察関係者との出会いで


教皇ベネディクト16世は、21日、ローマ警察署の関係者とお会いになった。

この新年恒例の出会いで、教皇はローマ司教として、日頃地域の治安を守る地元警察の責任者と警官らに感謝を伝えられた。

この席で教皇は、社会の安定を支えるものとして、人間の良心、倫理の重要さを強調。

今日の大きな変化の中で人々が感じる不安は、社会・経済の不安定のみが原因ではなく、人間の権利の基盤であり、秩序に力を与えている倫理的原則と個人の道徳的態度の衰退によるものと指摘。

道徳や宗教が社会生活から疎外されると共に、「良心」というものの捉え方が縮小されていく中で、客観的な規準無しに、個人がそれぞれに価値や真理を測る今日の風潮に教皇は懸念を表された。

「良心」の真の意味とは、人間が真理を知りたいと願い、それを求めようとする力そのものである、と教皇は述べ、真理と善、愛に向かって開くよう招かれている人間本来の姿を説かれた。

教皇は、警察官たちがプロフェッショナル性と人間性の大きな調和の下に、社会と市民に奉仕できるようにと祈られた。







All the contents on this site are copyrighted ©.