2011-01-13 17:33:35

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.1.12)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、ジェノヴァの聖カテリーナについて考察しましょう。

ジェノヴァの聖カテリーナは、15世紀の聖女で、煉獄についてのその幻視で知られています。 若くして結婚しましたが、10年余りの後、徹底的な回心を体験しました。

イエスは十字架を担ぐ姿で彼女に出現し、彼女自身の罪深さと、同時に神の無限の憐れみを彼女に示しました。

大変謙遜な人であった聖カテリーナは、イエスの出現の後、絶えざる祈りと、神との神秘的な一致の生活と、ジェノヴァにおける最大の病院の責任者としての仕事をはじめ、助けを必要とする人々への愛徳の奉仕の生活とを両立させていきました。

煉獄についてのカテリーナの記述は、特別な啓示を含んでいるわけではありませんが、煉獄についての彼女の理解を表しています。

彼女は、煉獄とは、神との完全な交わりに入るために霊魂を最終的に清める、内的な炎と理解していました。霊魂は、無限の愛と正義である神を意識することで、神との完全な交わりに入るために自分がまだふさわしくないのを理解し、神の愛によるすべての罪の浄化の必要性を受け入れるのです。

この神の愛の浄化の力を表すために、カテリーナは金の鎖のイメージを用いています。この鎖は霊魂を完全な委託のうちに神の意志に結び付ける のです。

ジェノヴァの聖カテリーナは、その生涯と教えを通して、すでに亡くなった信者たちのために祈ることがどれほど必要であるかを思い起こさせてくれます。そして、私たち自身もさらに祈りに専念し、愛徳の業に励むようにと招いているのです。







All the contents on this site are copyrighted ©.