2011-01-13 18:59:32

ハイチ大地震から1年:教皇、祈りと連帯のメッセージ
 


ハイチを襲った大地震から12日で1年を迎えた。

2010年1月12日に発生した地震は、およそ30万人の死者と大規模な破壊をもたらした。それから1年経った今、ハイチの被災地は相変わらず厳しい状況に置かれ、復興の道のりは容易ではない。

テント村などで現在も避難生活を送る人々は100万人近いとされ、そのうちの半分は子どもたちが占めている。昨年10月から広がり始めたコレラはすでに約3千8百人もの犠牲者を出している。

教皇庁開発援助促進評議会議長ロバート・サーラ枢機卿は、被災後1年のハイチを訪問。地震で崩れたポルトープランスの大聖堂前で行われた犠牲者追悼ミサで、教皇ベネディクト16世の祈りと連帯のメッセージを伝えた。

教皇はこのメッセージで、ハイチ国民への励ましと愛情を表明しながら、犠牲者をはじめすべての人々に祈りを約束されている。

そして、教皇はこの復興の時、物的復興のみならず、市民・社会・宗教の共存を築いて欲しいと願われている。

まさにこの日、教皇はポルトープランスの新しい大司教と補佐司教を任命された。前大司教は地震の犠牲となり、空位状態が続いていた。

サーラ枢機卿はこの訪問で、学校や教会を再建するための教皇からの具体的な支援を携えたほか、避難民キャンプや、多くの犠牲者を出した修道院などを訪れた。

また、この日、ローマの聖マリア大聖堂で、教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿司式によってハイチ地震犠牲者のためのミサが捧げられ、外交関係者やローマ在住のハイチ共同体をはじめ、一般市民が多数参加した。







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