2011-01-11 19:03:04

教皇、バチカン外交団に新年の挨拶


教皇ベネディクト16世は、10日、バチカン駐在の外交団と新年の挨拶を交換された。

この日、教皇宮殿にはバチカンと正式外交を結ぶ世界178カ国、および欧州連合、マルタ騎士団、特別外交関係にあるパレスチナ解放機構、国連各組織等の代表が集った。

教皇は外交団への挨拶で、元日に記念されたカトリック教会の今年の「世界平和の日」のテーマ「平和への道としての信教の自由」を念頭に置いた挨拶を行われた。

この中で、人間の存在と行動における宗教的側面を否定できない本質として示された教皇は、信教の自由を否定することは、人間そのものと人間同士の関係をはじめ、様々なレベルで均衡を乱し、闘争を生むことになると警告。

しばしば議論の対象となったり、侵害されてきた信教の自由は、実際には権利の中でも最も重要なものであり、それが保証されてこそ、人間は平和を構築することができると述べられた。

世界における信教の自由の現状を展望されながら、教皇は特にイラクやエジプトをはじめ、各地でのキリスト教徒に対する暴力に改めて苦しみを表明し、キリスト教徒たちが安全のうちに生活し、市民としての社会への貢献を続けることができるよう、各国の政治・宗教指導者らにアピールされた。

また、教皇はパキスタンにおける冒涜罪の法律の廃止を願われたほか、特に西洋において信仰的な価値を排除する傾向に注意を向けられた。







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