2011-01-10 17:59:37

教皇による赤ちゃんの洗礼式、システィーナ礼拝堂で


典礼暦で「主の洗礼」を祝った8日、教皇ベネディクト16世は、赤ちゃんの洗礼式をとり行われた。

「主の洗礼」の祝日とは、イエスがヨルダン川のほとりで、洗礼者聖ヨハネから洗礼を受け、その際にイエスの上に聖霊が下り、天から「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者」という神の声が聞こえた出来事を記念する。

主の洗礼の日、教皇は毎年の恒例として、バチカンのシスティーナ礼拝堂でミサを捧げられ、その中で幼児の洗礼式を行われる。

ミケランジェロの「天地創造」や「最後の審判」をはじめ、ルネッサンスの巨匠らのフレスコ画に囲まれた壮麗な礼拝堂では、白い晴れ着に包まれた乳児を抱いた両親、代父母らが緊張した面持ちで式に臨んだ。

教皇はミサの説教で、主の洗礼に、イエスが私たちと完全に同じになることを欲され、罪を持たない身でありながら、全人類の罪を背負われ、罪びとたちと共に列につかれたという、イエスの謙遜と連帯を見つめられた。

今日、子どもたちが受ける洗礼は、この三位一体の神の愛に子らを参与させ、愛と賜物によって神と結びつけるものであり、信仰を与えることで、神は人生で一番貴重な財産、生きるためのもっとも真実で素晴らしい意味を与えてくださったと、教皇は両親らに説かれた。

そして、教皇は21人の赤ちゃんの名をそれぞれ呼びながら、額に洗礼の水を静かに注がれた。  







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