2010-11-19 17:40:17

「すべての人々が必要な医療的ケアを受けられるように」保健従事者評議会の会議に教皇のメッセージ
 


教皇ベネディクト16世は、教皇庁保健従事者評議会主催の国際会議にメッセージをおくられた。

同評議会(議長:ジグモント・ジモフスキ大司教)は、18日と19日両日、バチカンのシノドスホールで、「平等で人間的な医療-回勅『カリタス・イン・ヴェリターテ』に照らして」をテーマに会議を開催。教皇庁の代表者のほか、日頃、医療福祉分野で司牧・奉仕する聖職者・修道者、国際機関関係者、専門家などが参加し、人間の総合的発展のために、平等で人間的な医療のあり方を、キリスト教的愛の観点から話し合った。

教皇はメッセージの中で、健康は人と社会の貴重な財産として、より多くの人がそれを享受できるよう、必要な手段やエネルギーを投入して推進・保護すべきものと述べられた。

しかし、今日いまだ健康を守るための基本的必要を得られない人々が世界に多くいることを教皇は憂慮され、健康に関する権利を満たすために、人々が必要な医療を受けることができるように、あらゆるレベルでの努力がなされるべきと強調された。

特に教皇は、現代において健康への関心が薬品や医療行為の「消費主義」を生む危険を持つ一方で、非常に多くの人々が治療のための最低限の医療も薬品も得られない状態にあるという、二極化を指摘。すべての人が適切な治療を保証されるよう、医療物資や技術の正当な分配を確立することが重要と記された。







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