2010-11-18 18:31:34

キリスト教一致推進評議会設立50年、教皇と関係者の出会い


教皇庁キリスト教一致推進評議会は、今年で設立から50年を迎えた。

福者教皇ヨハネ23世は、1960年、自発教令「スペルノ・デイ・ヌートゥ」をもって第2バチカン公会議の準備機関の一つとして「キリスト教一致推進事務局」を設立。1988年、教皇ヨハネ・パウロ2世の使徒憲章「パストール・ボヌス」によって同事務局は「教皇庁キリスト教一致推進評議会」となった。

同評議会はこれまでキリスト教の一致を目指し、様々な形の対話・協力を通して、カトリック以外のキリスト教教会や共同体との実り多い関係構築に努力してきた。

17日、キリスト教一致推進評議会はバチカンの本部で、創立50周年の記念行事を開催。この催しは、同評議会議長クルト・コッホ大司教、同前議長ウォルター・カスパー枢機卿、イギリス国教会のローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教、正教会のエキュメニカル総主教庁のヨアニス・ペルガモン府主教の参加を得て行われた。

翌18日、関係者とお会いになった教皇ベネディクト16世は、エキュメニカル対話における同評議会の50年の道のりの中で、歴史上の偏見を乗り越え、神学対話、社会福祉や命・自然の保護などに関する協力を進めながら、諸キリスト教教会や共同体との誠実な関係を得られたことを喜ばれた。

エキュメニカル運動には、真理における一致のためのモデルの追求、問題点の明示、神学対話などの情熱的努力のほかに、祈りと忍耐という霊的なアプローチの2つがあることを教皇は指摘されながら、人間の力ではなく、神の力によってなるキリスト者の一致という賜物のために、これからも神に信頼し、祈り行動していこうと、関係者らを励まされた。







All the contents on this site are copyrighted ©.