2010-11-07 18:55:55

バルセロナで教皇によるサグラダ・ファミリア教会の献堂式


教皇ベネディクト16世は、司牧訪問先のスペイン・バルセロナで7日、サグラダ・ファミリア教会の献堂式を行われた。

サグラダ・ファミリア教会は、カタルーニャ出身の偉大な建築家、アントニオ・ガウディ(1852-1926)の設計作品として知られる。1882年の着工から130年近く経った今も、その壮大で独創的な聖堂の実現を目指して工事が続けられ、その完成はガウディ没後100年の2026年を目標にしているともいわれる。

サグラダ・ファミリア教会での教皇ミサには、フアン・カルロス1世国王夫妻臨席のもと、聖堂内外およそ30万人の市民が参加した。

教皇はこのミサで、祭壇の聖別をはじめとする教会献堂の荘厳な儀式をとり行われ、サグラダ・ファミリア教会を「バシリカ」(重要な教会への称号)として宣言された。

ミサの説教で教皇は、この教会の建設にたずさわった推進者・作業関係者・支援者ら、過去から現在にわたるすべての人々の寛大な協力に心からの感謝を表されながら、特にこのプロジェクトの中心であるアントニオ・ガウディを「天才建築家」であると同時に「尊厳ある厳格な生活をおくり、信仰の灯を最後まで保った言動一致のキリスト者」として深い感慨をもって思い起こされた。

また、サグラダ・ファミリア=聖家族に捧げられたこの教会の献堂にあたり、教皇は誕生からその自然な死に至るまでの人間の生活の基礎にある「家庭」の大切さと、愛と祈りの学び舎であるその役割を強調。今日の社会において家庭を支え、保護する必要を訴えられた。







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