2010-11-06 19:09:40

教皇、スペインを訪問「キリストへの愛を胸に歩む巡礼者」として


教皇ベネディクト16世は、6日、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラとバルセロナの司牧訪問に出発された。

同日午前、サンティアゴ・デ・コンポステーラの空港に到着した教皇は、フェリペ皇太子夫妻に迎えられた。

「人間は常に真理を求める歩みの中にある」と教皇は空港での歓迎式典で述べながら、サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖年を機会に、自分はキリストへの愛を胸に歩む「巡礼者」としてこの地を訪れたと話された。

教皇は、コンポステーラに聖ヤコブを訪ねるその歩みを通して信仰のうちに自分自身を変容させていった数知れない巡礼者たちの群れを思い起こされ、ここで養われた文化、祈り、憐れみ、回心が、教会や病院、宿や修道院という形で具現化されていったことを指摘された。

この同じ信仰の表現が、バルセロナでは建築家アントニオ・ガウディによってサグラダ・ファミリア教会という形で花開いたと話しつつ、教皇は今回の訪問で、神に向かう人間の精神の偉大さを映し出すこの教会の献堂式を行う喜びを述べられた。

イグナチオ・デ・ロヨラ、アビラの聖テレジア、十字架の聖ヨハネ、フランシスコ・ザビエルなど、偉大な聖人を輩出し、現代も様々な新しいグループや活動が盛んなスペインの教会に教皇は励ましをおくると共に、この豊かな精神遺産に刺激され、スペインはじめヨーロッパが人間の正真の真理・自由・正義に基づいた、物質的追求にとどまらない倫理や社会に配慮した未来を築くことを強く希望された。







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