2010-11-02 17:36:00

「一緒に大きく成長しよう」教皇とイタリアの青少年との出会い


教皇ベネディクト16世は、30日、イタリアの若者たちと交流された。

この日、イタリア全国のカトリック・アクションに属する青少年および指導者、教育者ら、およそ10万人がバチカンに集い、秋空のもと、聖ペトロ広場に歓声を響かせた。

カトリック・アクションとは、教会の聖職者の指導のもとに行う信徒の使徒的活動で、イタリアの各教区でも盛んに行われている。

「それ以上のものを。一緒に大きく成長しよう」をテーマとしたこの大会では、教皇と青少年たちとの質疑応答形式の対話が行われ、教皇は参加者らの質問一つ一つに心をこめて答えられた。

「成長するとはどういうことなのか」という、一人の少年の質問に、教皇は、その答えは皆さんのモットー「それ以上のものを」という言葉の中にあると指摘。

大きくなるには常に「それ以上のもの」を求めることが要求されると教皇は述べ、友だちをたくさん欲しいと思ったり、両親を喜ばせることができたり、そうした日常の成長のステップの中で、一番大きいものはイエスという唯一最良の友と出会うことですと話された。

「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである」というイエスの言葉に、イエスの子どもたちに対する大きな愛を教皇は示されると共に、イエスがここで大人たちに、子どもを一人の人間と認め、イエスを愛する心を持つ子どもたちの「偉大さ」を守るよう説いていると話された。

教皇は、「大きくなる」とは、イエスを知り、愛し、イエスを他の人にも伝えるために友だちや、貧しい人々、病者と共にいて、一緒に成長することですと、青少年らを励まされた。

また、「大きくなるには、愛することを学ばなければならないというが、愛するとはどういうことか」という質問に、教皇は「大きくなるとは、自分だけの追求に始終せず、自分の人生、自分自身を他の人々のために与えることができるようになること」と答えられた。

さらに、「今日、教育者であるとはどういうことか」というカトリック・アクションの教育者側からの質問に、教皇は「教育者であるとは心に喜びを持ち、それをすべての人に伝えることで、彼らの生活をより良いものにすること」、「人生の歩みに意味や目標を与え、イエスの素晴らしさを伝え、愛させること」と話された。







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