2010-10-26 19:10:53

「中東に平和と宗教の自由を」中東シノドス閉会ミサ、教皇、2012年に新しい福音宣教をテーマにしたシノドス開催を予告


教皇ベネディクト16世は、24日、中東のための特別シノドス(代表司教会議)を、司教団との共同司式のミサをもって終了された。

ミサの説教で教皇は、このシノドスを通し、中東の信者をはじめ、教会全体に与えられた素晴らしい体験を神に感謝された。

中東のキリスト教徒の喜びと苦しみ、不安と希望を分かち合った同会議は、テーマにある『信じた人々の群れは心も思いも一つにした』(使徒言行録4,32)という言葉を体現すると同時に、東方カトリック教会の多様な典礼と霊性を価値付ける機会でもあったと、教皇は振り返られた。

困難で深刻な状況を生きる中東の多くの信者たちに思いを向けられた教皇は、「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」 (ルカ12,32)という言葉をおくりながら、中東の教会と信者はたとえ小さな群れであっても、神の愛を人々に告げ、平和の構築者、和解の使徒として奉仕するよう招かれている、と励まされた。

闘争と戦争、暴力とテロリズムが長引く中東において、教皇は決して平和を諦めてはならないと強調。聖地と中東の平和のために祈り、平和という神の賜物を世界全体に広げていこうと呼びかけられた。

また、教皇は、基本的人権の一つである信教の自由が、中東の多くの国で存在しながらも、現実にはしばしば制限されていることに触れ、すべての人が自分の信仰を自由に生き、表明できるよう、真の信教の自由を社会に推進し、そのためにも諸宗教間対話を深めていくよう願われた。

教皇は、同シノドスでも、キリスト教に関心の薄い信者、また教会から遠ざかった信者への司牧が取り上げられたことを指摘しながら、この問題に対応するために先日教皇庁に「新福音化推進評議会」を創設したことに言及。

そして、現代のこうした必要を受けて、2012年、「キリスト教信仰を伝えるための新しい福音宣教」をテーマとしたシノドスを開催する旨を発表された。







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