2010-10-12 19:02:28

中東のための特別シノドス開会ミサ、教皇「平和の構築に支援を」


「交わりと証し」をテーマに、中東のための特別シノドス(代表司教会議)が、10日からバチカンで始まった。

教皇ベネディクト16世は、初日の開会ミサの中で、シノドスの実りを祈ると共に、中東の希求する平和と正義のためにすべての人々の努力を呼びかけられた。

この日、聖ペトロ大聖堂には、シノドス参加司教をはじめ会議にたずさわる聖職者たちが集い、教皇と共にミサを捧げた。

説教で教皇は、このたび中東地域のための代表司教会議が初めて開催されることに喜びを表され、このシノドスは中東の信者に対する教会全体の関心を示すものと述べられた。

アブラハム、イサク、ヤコブの地、神殿と預言者の地、神の御子がマリアから生まれ、生き、死に、復活した地、教会の揺籃の地である中東は、信仰の目で見る者に神の救いの歴史との深い結びつきを思わせると教皇は指摘。

これまでのトルコ、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ、そしてキプロスへの司牧訪問で中東地域のキリスト教徒の喜びや不安を間近に体験された教皇は、このシノドスが、中東の人々とキリスト教徒の現在と未来を、聖書と教会の伝統の光の下に共に考える機会となることを期待された。

そして、この会議が、中東のカトリック教会の交わりを強めると同時に、他のキリスト教教会、またユダヤ教、イスラム教徒との対話を深め、信者たちが自らのアイデンティティーを御言葉と秘跡を通して堅固にし、家庭や社会でキリストを証しすることに貢献するものとなるよう願われた。

教皇は、中東のキリスト教徒が祖国で安心して生活するということは、一つの基本的人権であると強調。中東地域の全住民の調和ある発展、平和と正義を構築するために、キリスト者はもとより、国際共同体、そしてすべての人々に中東の平和への歩みを支援するようアピールされた。







All the contents on this site are copyrighted ©.